鉄道パスについて
ユーレイルイタリアパスを購入しない
今まで、ヨーロッパを鉄道で移動する場合、ほとんどの国で鉄道パスを購入していましたが、イタリアの場合は鉄道パスは購入しない方が良いと思います。その理由として、
- ユーレイルイタリアパスには指定席料金が含まれていないため、特急が全て指定席であるイタリアにおいては、結局別途料金が発生する。(自由席特急が多いドイツのように、鉄道パスだけでは特急に乗れない。)
- 日程が決まり次第、早めにイタリア鉄道が運営するインターネットサイトで購入すれば、ミラノ⇔ローマでさえ最安値では9€で購入可能。(鉄道パスで元は取れない)
- 鉄道窓口が混んでおり、時間の無駄。(パスホルダーが列に並ぶなんてナンセンス)
- 事前に切符を購入することにより、列車時間を確定しなければならないので、旅行日程の自由度はなくなるが、どうしても変更したければ無料で変更できる。
購入方法
-チケットは、鉄道会社が運営するサイトから直接購入します。
-英語版サイトでスタートしても、途中でイタリア語になってしまいます。わからない場所をマウスで指定し、翻訳機能を使用すれば、およその内容は把握できます。特に「はい」・「いいえ」さえ間違わなければ大丈夫です。
-座席の指定は、予約時に「SELECT THE SEAT」を選択すれば、座席表が出てきますので、「窓側」・「通路側」・「間にテーブルがある、向かい合わせに固定されている座席」など、希望の席を選択してください。但し予約日が近づくと、「SELECT THE SEAT」ではエラーになる場合があり、「AUTOMATIC ASSIGNMENT」でしか次画面に進めない場合があります。勝手にシートが指定された場合は、やり直せばまた別のシートが指定されます。
-座席表で指定できず、「7C」のように勝手に座席番号が指定された場合で、窓側の席を指定したい方は「A」か「D」になるまでやり直してください(意外とこの説明がない)。何回やり直しても「A」・「D」が出てこなければ、窓側は満席の可能性があります。
–ヨーロッパ鉄道の多くは、アルファベットを使用しないランダム数字の車両が多く、今までの経験では、大変わかり辛いものでした。
–最近販売しているイタリアガイドブックでもこの方式で説明しているものが多いですが、間違っています。(予約する際、ガイドブックの説明と異なる、アルファベットを含んだシート番号「1D」とか出てきて、戸惑った。)
–2012年夏のイタリア鉄道では「同じ列は同じ数字で、アルファベットで区別する」といった新幹線の感覚で予約できました。
-ほとんどの方が登録者ではないと思いますので、「I want to continue buying without registration」にチェックを入れ、次画面に進んでください。
-予約した切符には「座席指定券を含んだ乗車券」が発券されますので、電子メール(pdf)で受け取ったものを印刷してください。それが切符になります。切符の中には「印刷したものを現地のセルフサービス発券機を利用して、PIN番号と氏名を入力して切符を受け取らなければならないものもある」との情報がありますが、このやり方で購入した切符についてはその必要がありません。(そのまま乗車すれば良いので、予定時間は制約されますが、確実に「購入費用」と「列に並ぶ時間」は浮きます。)
-予約画面のイメージです。実際のサイトをpdf化したもので、一部は配色が異なりますが参考にしてください。
ミラノ・ローマ間予約画面イメージ
ミラノ・ナポリ間予約画面イメージ
座席表予約画面イメージ
9€で購入できるチケットも、現地の自動販売機で買ったら70€以上する区間もありますよ!
主要駅
-似たような駅名が多いので、検索・予約の際にポイントとなる中心駅を紹介しておきます。
- ミラノ Milano Centrale
- ベネチア Venezia S. Lucia
- フィレンツェ Firenze S. M. Novella
- ピサ Pisa Centrale
- ローマ Roma Termini
- ナポリ Napoli Centrale
ミネラルウォーターの基礎知識
-いろんなメーカーがあるため、チェコやハンガリーにようにキャップの色だけでは「炭酸」か「炭酸なし」かは区別がつきません。
-「NATURALE」は炭酸なし、「FRIZZANTE」は炭酸と、文字で判断する方が賢明です。
-「炭酸なし」でも硬いボトルを使用しているメーカーもありますが、やわらかいボトルの場合はメーカー問わず「炭酸なし」です。
ミラノ
ミラノ・マルペンサ国際空港から市内へのアクセス
-鉄道の場合
–地球の歩き方によると、2011年6月から「マルペンサ・エクスプレス」にてミラノ北駅(カドルナ駅)に行く方法以外に、fs線で中央駅に行けるようになったと書いてあり、あたかもマルペンサ・エクスプレス(私鉄)とは別にfs線の線路が延伸されたかのように表現していますが、実際は、マルペンサ・エクスプレスにてミラノ北駅(カドルナ駅)以外にミラノ中央駅にも行けるようになったと考えてください。つまり「マルペンサ・エクスプレス」にて中央駅に行くため、乗り場は一緒で、車両も「マルペンサ・エクスプレス」ということです。
–ミラノ・マルペンサ国際空港地下にある鉄道駅からミラノ中央駅およびカドルナ駅を結ぶ私鉄で、約40~50分の所要時間で、料金はミラノ中央駅10ユーロ、カドルナ駅11ユーロです。
観光バス
乗り降り自由なバス「City Sightseeing Milan」はこちら
ヴェネツィア
空港・鉄道との位置関係
ヴァポレット(Vaporetto)の利用方法
-鉄道で到着した方は「ヴェネツィア サンタ・ルチア駅(Venezia S. Lucia)」前にある乗り場「FERROVIA(Railway Stn)」を基準に考えると組立てがしやすいと思います。
フィレンツェ
お土産はフィレンツェで!
-駅近くで、バッグ、ベルト、財布など革製品(ブランド品を除くイタリア製)をお土産に検討している方は、フィレンツェがお勧めです。ドゥオーモに行く途中に出店がたくさんあり、9時から19時ぐらいまでやっています。場所も便利なところにあり、値切ることも可能です。中国製のような粗悪品ではないため、きっとお値打ちなお土産が見つかるはずです。
観光バス
乗り降り自由なバス「City Sightseeing Florence」はこちら
ピサ
ピサの斜塔
-斜塔に上がりたい方は、予約する必要があります。斜塔は外から見た方が傾き感がよくわかるので、わざわざ上がらなくても良いような気もしますが・・・。
観光バス
-ピサの斜塔を見るだけでしたら、ここではバスは必要ありません。駅からも歩ける距離なので交通料金をかけずに観光できるエリアです。私の場合はフィレンツェからの半日観光で切り上げました。それで十分です。降りる駅は「Pisa Centrale」です。フィレンツェからのルートは2通りあります。
乗り降り自由なバス「City Sightseeing Pisa」はこちら
ローマ
市内からローマ・フィウミチーノ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)空港へのアクセス
-Leonardo Express(レオナルド・エクスプレス)
— 全車1等扱いという割には、普通の2等みたいな車両です。冷房も発車してからスイッチが入ったため車内は暑く、お世辞にも快適とは言えません。テルミニ駅-空港間はノンストップにもかかわらず、所要時間は30分もかかります。それでもバスよりは速く、約30分に1本とバスに比べ本数は多いですが、料金は片道14€と高めです。最初の20分ぐらいはチンタラ走るため、最初から特急らしく走れば15分もかからないのではないでしょうか?
観光バス
乗り降り自由なバス「City Sightseeing Rome」はこちら
ナポリ
泊らなくても観光可能
-フィレンツェからナポリまで鉄道で移動し、駅の手荷物預かり所に荷物を預けて市内へ移動。私の場合、現地滞在6時間でしたが、ナポリらしい雰囲気はオープンデッカーバスに乗っているだけで味わえました。
-「City Sightseeing Naples」の出発場所まで駅から歩くと40分、路線バスで10分ぐらいかな。安いので路線バスを使った方が良いと思います。
-どうしても一日たらず、フィレンツェの次はローマに泊る計画でした。ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ピサ・ローマに行く計画で、ナポリだけ行かないのはどうしても心残りで、強行しました。
-利用した鉄道時間はこんな感じです。是非チャレンジしてみてください。
- フィレンツェ発 Firenze S. M. Novella 10:39
- ナポリ着 Napoli Centrale 13:20
- ナポリ発 Napoli Centrale 19:17
- ローマ着 Roma Termini 20:30