計画の立て方
- 過去にバルセロナに行ったことはあるため、今回は9日間でアンダルシア方面とジブラルタルへ行く計画です。
- メインをジブラルタルにしていたにもかかわらず、コロナの関係で入国できず(正確には入国しても良いが、一旦入国すれば14日間隔離され、日本に帰れなくなるため、実施入国不能。しかし時は2020年2月下旬。この段階でスペインは2人程度しか感染していなかったはずなのに。外務省のホームページにも掲載されておらず、現地でびっくり。日本が世界の情報を全然把握できていないことがよくわかった。外務省に電話してやろうと思ったぐらい。
- とりあえず、行動記録も兼ね今回のルートを記載します。
–1日目:日本→ヘルシンキ経由→マドリード・・・マドリード(泊)
–2日目:(午前)AVEでセビーリャ移動(午後)セビーリャ市内観光・・・セビーリャ(泊)
–3日目:(午前)バスでマラガへ移動(午後)マラガ市内観光・・・マラガ(泊)
–4日目:バスでマラガ→ジブラルタル→アルヘシラス→タリファ、復路も同様・・・マラガ(泊)
–5日目:(午前)バスでグラナダへ移動(午後)グラナダ市内観光・・・グラナダ(泊)
–6日目:(午前)バスでマドリードへ移動(午後)マドリード市内観光・・・マドリード(泊)
–7日目:(午前)バスでセゴビアへ移動し観光(午後)マドリード市内観光・・・マドリード(泊)
–8日目:マドリード・バラハス国際空港→ヘルシンキ→日本・・・(機内泊)
–9日目:日本
マドリード
空港から市内(市内から空港)への移動
- 行きは地下鉄、帰りはスペイン鉄道(Renfe)近郊線を利用しました。
- マドリード市内のどの辺に宿泊するかにもよりますが、Renfeの方が安く、停車駅も少ないので、こちらの方がお勧めです。
- 地下鉄の最大のデメリットは、1回乗車券でもタルヘタ・ムルティ(Tarjeta Multi)というカードを購入しなければならず、1回しか乗らない場合でもカードの購入代金が2.5ユーロ程度余分にかかるところです。
市内観光
アトーチャ駅
AVEに乗るために地下鉄で移動する場合は、1号線のAtocha Renfeで降ります。5号線から1号線に乗り換える際にGran Viaで降りる予定でしたが、工事中で通過されました。アナウンスを聞き取りづらく、降りる駅を乗った駅から数えていたのですが、どうしても一つ足りず、理由もわからずChueca⇔Callao間を2往復。初めは工事している駅すら暗くて通過していることさえ気づきませんでした。工事中で使えない駅は海外ではよくあることで度々経験しています。時間にゆとりを持って移動しましょう。
アトーチャ・セルカニアス駅(Atocha Cercanías)
- Renfe近郊線はこの駅になりますが、例えばSolに行く場合でも、C3、C3a、C4などいくつかの路線があります。最初よくわからなかったので警備員に聞いたらC5と言われ、間違った案内をされました。駅員じゃない人の情報はあまり当てにしない方が良いかもしれません。
プエルタ・デ・アトーチャ駅(Puerta de Atocha)
セビーリャ
マドリードからAVEでの移動
- セビーリャまでの移動時間はAVEでも2時間半程度かかるため、一等車がお勧めです。時間帯によっては事前予約すれば二等車とほとんど変わらない値段です。写真のように食事や飲み物も出てきます。私は9:00発11:38着でした。確かに他の時間帯や日付によっては一等車と二等車の値段は違いましたが、ラッキーでした。特に時間に縛りのない個人旅行の方は一生懸命検索してください。
市内観光
バスターミナル
- セビーリャにはバスターミナルが2箇所あり、翌日の行先によっては宿泊するホテルの場所を選択する際に影響があるほど全然逆方向にあります。
- マラガなど主要都市へ行くには「プラサ・デ・アルマス」、アルヘシラスやジブラルタル方面へ行くには「プラド・デ・サン・セバスティアン」からの出発となります。
- とちらのバスターミナルも中心部からはそこそこ距離があります。私はホテルからバスターミナルまで歩いて行きましたが、バスやトラムなどの交通手段もあります。しかしながら宿泊地によっては直線的な場所にないため、結局歩いたほうが早いかもしれません。
プラサ・デ・アルマス
プラド・デ・サン・セバスティアン
レストラン
マラガ
市場とスーパーマーケット
- アタラサナス中央市場の中にはバルがあり、結構そこでビールを飲みながらタパスを食べている人がたくさんいます。私も安ければ食べたかったのですが、レストランとまではいかないまでも思っていたより高かったので夕食まで我慢することにしました。
- 中央市場近辺で買い出ししたい方はsuperSolというスーパーマーケットがあります。そのほかカルフールエクスプレスも割と近くにあります。
ヒブラルファロ城
- ホテルの人には「えっ?歩いて行くの?」って感じでしたが、結論としては歩いても十分行けるし、むしろお勧めです。
- 実際、バスの路線番号はかなり多く、停留所はいっぱいあるのですが、すべての路線が来るわけではないので、路線35のバス停がどこなのかよくわかりませんでした。
- レストランのエル・ピンピに行くのなら、歩いたほうが動線上にあるのでむしろ近道です。
レストラン
- アルカサバ側から入って、外で食べるところは同じくエル・ピンピですが、バルではありません。中に入り、もっと西へ進みましょう。間違って外でビールを飲んでから、再度バルで飲み直しました。
シブラルタル
交通手段・行き方の検討
アンダルシアの主要都市を全て観光しながら9日の日程でジブラルタルまで行くにはどうしても1日足りず、どのように計画に組み入れるか迷いました。
- セビーリャからの日帰りツアー。
- ツアー開催日の日程が合わず断念。
- セビーリャからアルヘシラスへ路線バスで移動しアルヘシラスで宿泊。そこから路線バスで日帰り旅行。
- 観光時間は実質半日もなく短すぎる。観光後にアルヘシラスまで戻ってくるメリットがない。
- セビーリャからアルヘシラス経由でラ・リネアまで移動。ラ・リネアでチェックインした後、歩いて観光。
- 路線バス・鉄道、何れの方法でも現地入りは午後となり、観光時間は実質半日もなく短すぎる。
- ジブラルタルまで行きジブラルタルで宿泊。観光完了後、マラガまで路線バスで移動。
- ホテルが高い。現地入りしても結局観光時間が半日もなく、ジブラルタルに泊まるメリットがない。
- マラガからの日帰りツアー。
- ツアー開催日の日程が合わず断念。
- マラガからラ・リネアまで路線バスで行く日帰り旅行。
- 6:45発の路線バスに乗ればラ・リネアには9:50着。スーツケースも気にせず午前中から観光できる。(ベスト)
- 以上のことから結局6を選択。路線バスは時間ごとにルートが異なるのか、8:45発では11:00着と1時間近く早い。でも現地滞在時間が少しでも長い6:45発を選択しました。バス会社はAVANZAというバス会社です。
- 朝早いバスなので、切符売り場は出発時間近くにならないと開いていません。私は前日セビーリャからマラガに着いた時にバスターミナル内のインフォメーションで時刻表を手に入れ、切符売り場で翌日の往復切符を購入しました。(セビーリャ→マラガもマラガ→ラ・リネアも同じバスターミナルなので効率的。翌日バタバタしなくて良いのでその方が安心です。)
- 曜日によってバスの本数が異なるので、時刻表をゲットしてください。そこには何曜日に走っているかまで書かれています。インフォメーションの女性や切符売り場の男性は英語が堪能でした。表示内容がわからない場合でも親切に教えてくれます。
- バス停はジブラルタルではなく、ラ・リネア(LA LINEA)です。
- 帰りはラ・リネア19:30発、マラガ22:30着で戻ってきました。日曜日のみ20:45発、23:59着があるようです。
- 時刻表のFrecという欄に「LMXJVSD」とありますが、「月火水木金土日」走っているという意味です。つまり20:45発は「D」としか書いていません。最初見方がわからんかった・・・
スペイン(ラ・エイネア)からジブラルタルへ
アルヘシラス
- ラ・リネアから何本も路線バスは出ており、出発時間を気にする必要はあまりありません。
- 観光するところも少なく、フェリー乗り場などに興味がなければ行くところはないです。
- たまたま入ったレストランは安くてうまくてよかったくらい。
タリファ
- 路線バスだけで旅するだけなら、海岸まで歩くお散歩程度。2時間程度の観光で海に行った感はあります。ただ、ガイドブックに書いてあるようなモロッコを一望できるような景色のところまでは行けないため、路線バスのみでそれを期待している方は諦めてください。
- バスはアルヘシラスから出ています。帰りはアルヘシラス経由のラ・リネア行きバスに乗りました。若干運賃は安くなるようですが、一日一本のみとかそのレベル。基本的にはアルヘシラスまで乗り、そこから別のバスでラ・リネア行きバスに乗ってください。切符売り場の人にダイレクトだと言われたので、ラ・リネアまで直通だと思っていましたが、結果からするとアルヘシラスで乗り換える必要がないバスという意味のようです。しかもバスが故障したため、結局アルヘシラスで乗り換えました。乗客は私含め二人のみ。僅かな運賃だけのために、わざわざ待ってまで狙うバスではないというのが私の結論です。
- アルヘシラス経由のラ・リネア行きバスと同じデザインで、セビーリャからラ・リネア行きのバスが止まりますが、当然乗せてくれません。予定よりバスが遅れており、ラ・リネア19:30発のバスに乗れなくなるのではといった焦りもあったことから、それがアルヘシラス経由のバスだと勘違いした私は、何で乗せてくれないのかと、英語が通じない運転手や切符売り場の人に突っかかってしまいました。ごめんなさい。
グラナダ
- グラナダ行きのバスはALSAで予約していたのですが、実際に乗ったのはAVANZAでした。乗り場(番線)は案内通りで間違いなかったのですが、心配だったので一緒に並んで待っていた現地の人に「自分はALSAで予約しているが、このAVANZAで大丈夫か?」と聞いたところ、「大丈夫、よくあることだ」と言っていました。
- 市内へは33番バス。バス停と並んで地下鉄(と言っても地上を走っている地下鉄?)がありますが役に立ちません。地下鉄は計画より20年を経て2017年9月21日にようやく運行実現とありますが・・・。
- 33番線はバス停→市内中心と市内中心→バス停と若干ルートが異なりますが、心配いりません。間違いなくバスターミナルまで戻れますので安心して帰りも利用してください。
バスターミナルから市内中心部へ
アルハンブラ宮殿
セゴビア
モンクロア・バスターミナル
- マドリードからショートトリップしようと悩んだ結果、バスで1時間半程度、しかも4.05ユーロと激安で行けるセゴビアをチョイスしました。
- モンクロア・バスターミナルからAvanza社のバスで行くのですが、このバス停がわかりにくい。私はSol周辺に宿泊していたので、地下鉄3号線で終点Moncloaまで行きました。ここまでは簡単。そのまま地上まで出たら全くバス停は見当たらず。現地の人に確認したら、地上ではなく、地下にあるとのこと。またバスのチケット売り場はさらに1階下。行った順番が異なるので、記憶の範疇ですが、地下2階が地下鉄・チケット売り場、地下1階がバス停、で、地上って感じです。階は違うかもしれませんがこんな感じの順番です。地下鉄からバス停に向かう方は、地上には出ないでください。
セゴビアバスターミナル
- セゴビアのバスターミナルはモンクロア・バスターミナルに比べるとわかりやすい。チケット売り場もバス停の前にあります。
- ただし隣りあわせで別会社のチケット売り場があるのでちょっとだけ注意してください。Avanzaと書いてあるのですぐにわかりますが・・・。
市内観光
- 大雑把なタイムスケジュールは、8時にマドリード出発、9時半から12時半ぐらい観光、13時にセゴビア出発、14時半にマドリード到着。15時から18時ぐらいホップオン・ホップオフのバスでマドリード市内観光(一度も下車せず)。
- マドリードの市内観光
バルセロナ
主要ターミナルであるサンツ駅まで向かう地下鉄。意外と時間は正確でした。
サンツ駅からモンセラットに向かう電車。写真は地下で地下鉄のように見えますが、ほとんどは地上を走る電車です。スペイン広場からカタルーニャ鉄道のマレンザ行に乗り約50分。運行は1時間毎でロープウェイセット券で11.6ユーロぐらい。私は知らずに別々に買ってしまったため、少し割高になりました。
いつも工事中で、写真(景観)としてはいまいち。バルセロナの象徴には変わりないですが・・・。
バルセロナ五輪会場。シドニーオリンピック開催前に、シドニーのスタジアム(グランドにも入れる現地ツアーに参加)を見ているせいか、すごく安っぽく見えました。シンプルなコンクリートを基調としたグランドでした。とてもここでオリンピックが行われたとは思えないぐらい質素なスタジアムでした。
よくあるオープンタイプの観光バス。乗り降り自由。私は2日券を買いました。急いでまわれば1日券でも良いかも。2日乗るにはちょっと飽きるし、やはり足として使うのであれば、2日目以降は用事のないルートを通り、かえって大回りになるので時間がもったいないと思います。町全体の雰囲気を把握するための一周券みたいなイメージで使えば便利です。
モンセラット
地下から出た電車は地上へ!電車の次はロープウェイです。
ロープウェイの絵表示もあり、わかりやすいです。
これが先程セット券で説明したロープウェイです。これがくせもの。降りてくる最終が午後6時前。夜の9時を過ぎても明るいこの夏に、それはないでしょう?降りる手段もなく、バルセロナから1時間以上かけて、親戚に迎えに来てもらうこととなりました。お世話になった方、ゴメンなさい。
ロープウェイを降りて、現地ではフニクラと言っているケーブルカーで更に上を目指します。
一枚の絵では雰囲気が出ませんが、このような形の円筒形の山々(大きな岩)が一面に見えます。
タラゴナ
地中海沿いの駅だとは思いませんでした。電車に乗って、ボーっと眺めているだけで癒されます。
駅に近いところにあります。個人的感想ですが、タラゴナという所はわざわざバルセロナから来るには特に見るものはありません。歴史とか興味がある人は別ですが・・・。地中海を眺めることが出来るオープンカフェタイプのレストランで、食事をしながらビール(セルベッサ)を飲むのが最高でした。