ヴァリデーション
- 初めて鉄道パスを使う方は「ヴァリデーション」という言葉だけ覚えて下さい。「ヴァリデーション」とは、「今からこのパスを使用します宣言」のようなものです
- 下図⑪(アコーデオン内)の部分にスタンプを押してもらいます。購入時に日本で手続きすることもできますが、手数料がかかるので、多少並んででも私はいつも現地で行います。使用する日付(期間)さえ記入すれば乗車できるように思いますが、実はできません。できないどころか、無賃乗車の扱いを受けます。(日本のように改札口がないため、駅員に指摘されることなく乗車してしまい、検札時に初めて間違いに気付くことになります。)この点が日本の周遊券などとは感覚が違いますので注意が必要です。
- 鉄道パスについては多くのサイトがあるにもかかわらず、一部ガイドブックと内容が相違している点が多々あったため、実体験に基づき説明を加えていますので参考にして下さい。
トラベルレポート(トラベルダイアリー)記入の義務化について
- 簡単に言えば、乗車前に指定用紙(トラベルレポート)に乗車日・出発時間・乗車区間・列車番号を記入しないと、無賃乗車の扱い(罰金対象)となるようになったということですが、そもそも一人旅では、きっちり計画を立てていないことが多く、どの列車に乗るかなんて決めていないことが多いと思います。義務化以降も鉄道パスを使いましたが、車掌に何か言われたことはないため、結論としては気にしなくて良いと思います。(本当にこの制度を運用してるの?)
- 鉄道パスを購入する目的として、金額で元を取ること以外にも切符を買う時間や手間を省いたり、急な予定変更(列車変更)にも対応できることが大きいと思います。いちいち乗る前に、どこまで行くかなんて決めずに乗るのも自由旅行の醍醐味でしょ?行き先だけならともかく、列車番号なんてわかる訳いないでしょう?日本でも気にしないで乗るのに、それを海外で求めるなんておかしいと思います。
- ベネルクスパスの利用の場合(2011年夏)ですが、アムステルダムからブリュッセルまでの移動の際、ベルギーの女性車掌に一回記入を求められましたが、同じベルギーでも他の車掌やオランダ・ルクセンブルクの車掌には一度も記入を求められませんでした。結局、私は利用日最後まで記入しませんでした。というか、できませんでした。目的地未定や変更、飛び乗りは頻繁にあり、はっきり言って勝手に求められてもできません。とは言うものの、こういった制度がある点は理解しておきましょう。
ユーレイル スカンジナビアパス
- ヨーロッパ旅行で利用する鉄道パス「ユーレイルパス」に比べ、北欧4カ国の鉄道を自由に利用できるパス「ユーレイル スカンジナビアパス(旧スカンレイルパス)」は少々なじみの薄いものかもしれません。
- ユーレイル スカンジナビアパスの詳細はこちら
オスロ⇔ベルゲン
- ベルゲン急行は全席指定制列車であり、予約と追加料金が必要です。オスロ⇔ベルゲン間は6~7時間と長丁場です。1等車はありませんが、2等車よりも少しプレミアムな設備とサービスを備えたKOMFORT(コンフォート)車両を利用しましょう。値段は500円程度しか変わらないです。
- ベルゲン急行はこちら
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コペンハーゲン⇔ストックホルム
- 割引制度をフル活用し、X2000に乗車しよう!
ストックホルム⇔ヘルシンキ
- シリアライン(SILJA LINE)を利用しよう!2007年に乗船した時は4人相部屋なら鉄道パスのみ(無料)で乗れましたが、現在は鉄道パス割引料金で4人相部屋でも15€程度かかるようです。でも、荷物・風呂の心配なく安心して一石三鳥(観光・宿泊・移動)です。
- シリアライン(SILJA LINE)の詳細はこちら
スイストラベルパス(旧スイスパス)
- 鉄道以外にも割引がいろいろ使えて便利です。
- マッターホルン・グレーシャー・パラダイスへ行く「ゴンドラ」・「リフト」やゴルナーグラートへ行く「ケーブルカー」にも割引が効きます。バスや船にも使えますが、便数にも限りがあり、短期旅行で利用するのは難しいです。
- スイスパスの詳細はこちら
セントラルヨーロッパトライアングルパス
2010年の新商品
- 「2010年上期限定の鉄道パス」とか「2010年中に使用を開始しなければならない」なんて書いているサイトがありますが、現在でも販売されているようです。使用開始日から1ヶ月間が有効期間となります。
- 鉄道パスとは違い、乗車区間が決められているので、3つの区間乗車券をひとつにまとめたものといった感じです。組み合わせは以下の2種類です。
ウィーン-ブダペスト、ブダペスト-プラハ、プラハ-ウィーンの組み合わせ
- ウィーン→Hegyeshalom→ジュールGyor→ブダペスト
- ブダペスト→Szob→ブラチスラヴァ→Kuty-Brno→プラハ
- プラハ→CeskaTrebova→ブルノBrno→ブジェツラフBreclav→ウィーン
ウィーン-ザルツブルグ、ザルツブルグ-プラハ、プラハ-ウィーンの組み合わせ
- ウィーン→ザンクト・ペルテンSt.Polten→リンツLinz-ザルツブルグ
- ザルツブルグ→リンツLinz-Summerau→チェスケー・ブディェヨヴィツェCeske Budejovice-Tabor→プラハ
- プラハ→CeskaTrebova→ブルノBrno→ブジェツラフBreclav→ウィーン
券面に利用可能区間が印字されています。上記の区間ならどこでも乗れるわけではなく、ルートが決まっています。途中下車は出来ても、戻ることもできません。自由に行き来できる鉄道パスに比べ、どのルートが使えるのかわかりづらく、値段も特別に安いわけではないので、私は使いませんでした。
ヨーロピアンイーストパス
- ヨーロピアンイーストパスは、中東欧のポーランド・チェコ・スロヴァキア・オーストリア・ハンガリーの5ヶ国で有効の鉄道パスです。ECやICなどの特急を含め各国の国鉄が運行する列車を無制限にご利用になれます。1ヶ月間の有効期間内に5~10日の通用日数を選択できるフレキシータイプで、1等と2等の設定があります。
- 特に東欧は列車の運賃が安いため、ジャーマンレイルパスのように元を取るのは難しいです。切符を買う時間短縮に割り切るなど、いつでも列車に飛び乗れる安心感を買いましょう。
- オーストリア以外は、北欧やドイツに比べ、鉄道パスに対する駅員の知識が乏しいような気がします。
- ヨーロピアンイーストパスの詳細はこちら
ジャーマンレイルパス
- ドイツは鉄道料金が高く、ICEなど快適な列車も多く、元は取りやすい国だと思います。
- ジャーマンレイルパスの詳細はこちら
ユーレイル ベネルクスパス
- ユーレイル ベネルクスパスは、オランダ・ベルギー・ルクセンブルクのベネルクス3ヶ国で使用できるパスですが、ヨーロピアンイーストパス同様フレキシータイプであり、元を取るのは難しいかもしれません。フレキシータイプとは、利用開始日から1カ月間や2カ月間の有効期間内で、鉄道利用日が選べるパスのことです。
- ユーレイル ベネルクスパスの詳細はこちら
ユーレイル ポルトガルパス
- ユーレイル ポルトガルパスは、使用日数が3日間・4日間・5日間・8日間等がありますが、主要都市間は全席指定制で予約が必要なアルファ・ペンドゥラール(AP)やインテルシダーテ(IC)で移動することが想定されるため、インターネットで「Special offer」(早割予約みたいなもの)チケットを手に入れた方が安く上がります。
- 鉄道パスホルダーは5ユーロ程度で座席予約できるようですが、インターネットでは座席のみの予約はできないため、現地の窓口で並ぶ時間や満席で予約ができないことも想定する必要があります
- ユーレイル ポルトガルパスの詳細はこちら
鉄道パス購入サイト
- 日本の代理店で購入すると、定価格に手数料が上乗せされた円価格で表示されています。しかもレイルヨーロッパなどで購入すると、更にその値段から手数料と送料が加算されます。
- ちょっともったいないので下記サイトを紹介します。全種類の鉄道パスが販売されていないようですが、一番安い方法で送ってもらうと、低価格で購入ができ、送料も無料のようです。但し、送料が無料のタイプは事故補償なしで、出発日まで2週間以上あることが必要です。
一般的に旅行代理店やネットで鉄道パスを購入する場合は、以下のサイトを利用することが多いと思います。